ファーディナンドとワールドカップ

マンチェスター・ユナイテッド所属するイングランド代表ディフェンダー、リオ・ファーディナンド。
南アフリカで開かれる世界の祭典。
この男はどんな心境で望もうとしているのだろうか。

2002年日韓ワールドカップ。
チームメイトのディビッド・ベッカムの助けもあり、イングランド代表は大きな注目を得た。
実力もさることながら、ワールドクラスの豪華なメンバーを揃えた同国代表は当然、大会の優勝候補に挙げられた。
しかし、決勝トーナメント2回戦で当大会優勝者となる王者ブラジルと激突。
熱戦の末、イングランド代表はベスト8で姿を消した。

そして、日韓大会よりも更にタレントを揃えて臨んだ2006年ドイツワールドカップ。
ベスト4入りは確実視されていながら、決勝トーナメント2回戦でポルトガルにPK戦の末敗れ、イングランド代表は再びベスト8で散った。

サッカーにおいて、失点しなければ負けることはない。
そして、失点シーンにはほとんどの場合でディフェンダーが関与してしまう。
それは、ファーディナンドも例外ではない。
ゆえに敗戦の後には、「もしもファーディナンドが本調子だったら」という声も必然的に上がってしまうのである。
イングランド、栄光の立役者か。
それとも、戦犯と評されるのか。
この男から目が離せない。

現在、イングランド代表の監督にはファビオ・カペッロが就いている。
「優勝請負人」の異名を持つ彼によって、ロングボール主体のイングランドサッカーは、勝つサッカーに変わり始めている。
これまでなかなか母国のファンの声援に応えられていないイングランド代表だが、あのレアル・マドリードさえたった1年で抜本改革してしまったカペッロにかかれば、彼らが金色のトロフィーをその腕に抱えることも、そう難しくはないのではないだろうか。